内部通報窓口(ホットライン)

内部通報窓口(ホットライン・ヘルプライン)

 企業において、その不祥事を回避、予防するには、自社における様々なリスク情報が、的確に経営陣へ伝達される「仕組み」が必要であり、その一つとして、企業の「内部通報窓口(ホットライン・ヘルプライン)」が着目されております。
 この制度は、突然の内部告発により、企業が大ダメージを受けるという最悪の事態を招く前に、内部で早期予防・是正に努めるためのものであり、現在様々な企業において、導入が検討されている仕組みです。つまり、内部通報制度は、企業のリスク管理のための制度であり、注目を集めています(上場企業、コンプラアンスを重視している企業にとっては、内部通報窓口の設置は、ほぼ必須と言っても過言ではありません。)。

 そして、この内部通報制度の窓口として、弁護士事務所を活用することができますそして、より利用しやすい制度設計という意味では、窓口の設置を、「顧問弁護士事務所の以外」の弁護士事務所に置くことをおすすめします。というのも、従業員などの通報者の立場からすれば、経営者サイドに近い顧問弁護士にはなかなか通報しにくく、せっかく通報制度を設置しても、十分に機能しないおそれがあるからです。

 また、せっかく通報制度を設置しても、運用面で適切なメンテナンスを行わず放置しておけば、結局宝の持ち腐れになってしまうため、いわゆるPDCAサイクルを意識しながら、適宜ポイントをついた改善を行っていく必要があります。その意味で、「既に通報制度を設置しているけれども通報がほとんどない」という企業は、制度が機能しているか一度見直した方がよいでしょう。

 なお、当法律事務所の平井朝弁護士は、内部通報制度の導入、運用についても積極的に取り組んでおり、講演や、同制度の概要をまとめた書籍「内部通報制度Q&A」(共著、愛知県弁護士会、2008年)の執筆にも携わっております。
 そのため、当事務所においては、①内部通報制度・導入の設計、②各種規程、文書等の作成、③管理、運用上のアドバイス、④制度活用促進のための社内研修等の実施はもとより、⑤当事務所においてフルパッケージで外部窓口の設置、運用等をお引き受けすることが可能です。
 もし、内部通報制度に関するご相談がございましたら、当法律事務所までお気軽にお問い合わせ下さい。